08もう迷わない!遺産相続手続きの『全体フローチャート』と行政書士の役割

もう迷わない!遺産相続手続きの『全体フローチャート』と行政書士の役割

身近な方が亡くなられた直後は、深い悲しみの中、役所への届出や複雑な相続手続きに直面し『一体、何から手をつけたらいいのか』と途方に暮れてしまう方がほとんどです。特に、期限のある手続きを見逃してしまうと、後々のトラブルや不利益につながりかねません。

ご心配いりません。相続手続きは、その全貌を把握できれば決して難しいものではありません。この記事では、相続発生後の流れを時系列で整理した全体フローチャートに沿って解説します。

流山、柏、松戸周辺で、相続手続きの専門家をお探しの方。この全体像を把握し、スムーズな手続きの第一歩を踏み出しましょう。

相続手続きの全体フローチャート

相続手続きのフローチャートを視覚的に説明する行政書士

相続手続きは、大きく【初期対応】【調査・選択】【実行・完了】の3段階に分けられます。この流れを頭に入れておけば、今自分がどの位置にいるのか、次は何をすべきかが明確になります。

フェーズ 期限の目安 主な手続き内容 行政書士の役割(サポート)
I. 初期対応 7日~1ヶ月 死亡届提出、葬儀、遺言書の有無の確認(検認)、相続人の確定 遺言書調査、戸籍謄本の収集
II. 調査・選択 3ヶ月 相続財産の調査・確定、相続放棄・限定承認の検討・申述 財産目録作成、資料収集代行
III. 遺産分割 10ヶ月 遺産分割協議、遺産分割協議書の作成、相続税申告・納付 協議書作成、金融機関手続きサポート
IV. 実行・完了 期限なし 不動産の名義変更(登記)、預貯金・株式等の名義変更・解約 連携専門家(司法書士など)への引継ぎ

段階1:相続の開始と最初の行動(期限:7日以内~3ヶ月)

相続が発生したら、まずは『誰が相続人か』『財産は何か』『遺言書はあるか』を確定させることが重要です。

  1. 死亡届の提出(7日以内)
    死亡診断書とともに役所へ提出し、火葬許可証を取得します。

  2. 遺言書の確認
    公正証書遺言であれば公証役場で確認。自筆証書遺言の場合は家庭裁判所での『検認』が必要です。

  3. 相続人の確定
    出生から死亡までのすべての戸籍謄本を集め、法定相続人を確定します。

  4. 相続財産の調査
    不動産の登記簿、預貯金通帳、株式、生命保険、そして借金(負債)も含めてすべての財産を調査し、財産目録を作成します。

段階2:相続の意思決定と遺産分割(期限:3ヶ月~10ヶ月)

この段階では、相続をどうするか意思決定をし、相続人全員で具体的な分け方を決めます。

  1. 相続の承認・放棄の判断(3ヶ月以内)
    マイナスの財産(負債)が多ければ相続放棄を検討し、家庭裁判所に申述します。この期限を過ぎると、原則として単純承認したとみなされます。

  2. 遺産分割協議
    相続人全員で遺産の分け方を話し合います。

  3. 遺産分割協議書の作成
    協議がまとまったら後々のトラブルを避けるため、内容を正確に記した遺産分割協議書を作成し、全員が署名・押印します。

  4. 相続税の申告・納付(10ヶ月以内)
    基礎控除を超える財産がある場合、亡くなった日から10ヶ月以内に税務署へ申告・納付が必要です。

段階3:名義変更と手続きの完了

遺産分割協議書に基づき、各種名義変更を実行し、手続きを完了させます。

  1. 不動産の相続登記
    法務局で不動産の名義を被相続人(故人)から新しい相続人へ変更します。

  2. 金融機関手続き
    遺産分割協議書を提出し、預貯金や株式の解約・名義変更手続きを行います。

行政書士の役割:煩雑な手続きを代行し、不安を安心に変える

複雑な相続手続きを行政書士がサポートします

相続手続きは、戸籍謄本の収集だけでも数十枚に及ぶことがあり、慣れない方には大きな負担となります。いちかわ行政書士事務所(流山市)は、特にこの煩雑な事務手続きにおいて、お客さまを強力にサポートします。

行政書士が担う主な役割

  • 戸籍謄本の収集代行
    相続人確定のために必要な、出生から死亡までのすべての戸籍謄本を、役所(本籍地)に代わって取得します。

  • 相続関係図の作成
    複雑な相続関係を一枚の図にまとめ、手続きに必要な資料として活用します。

  • 財産目録の作成サポート
    調査した財産を正確に整理し、後の遺産分割協議や税理士への引継ぎを円滑にします。

  • 遺産分割協議書の作成
    相続人全員の意思が明確に反映され、法的に有効な遺産分割協議書を作成します。これは、金融機関や法務局での手続きの根拠となる最も重要な書類です。

  • 他士業との連携ハブ
    相続登記が必要な場合は司法書士、相続税の申告が必要な場合は税理士といった専門家間の連携窓口となり、お客さまの負担を最小限に抑えます。

相続手続きの大部分を占める『調査・書類作成』を専門家に任せることで、お客さまは冷静に『相続の意思決定』と『ご家族間での話し合い』に集中できるようになります。

まとめ

相続手続きの全体像が分かれば、『何から始めるべきか』という不安は解消されます。まずはフローチャートの『段階1:初期対応』から着実に進めましょう。

流山、柏、松戸周辺にお住まいで、手続きの複雑さに不安を感じたら、すぐに専門家にご相談ください。

いちかわ行政書士事務所では、お客さまのお話を親身にお伺いし、最適な手続きをナビゲートいたします。
初回相談は2時間無料です。まずはお気軽にご連絡ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です